2020.01.07

海外で無料Wi-Fiを使う場合の注意点と安全な通信手段とは？

海外旅行での無料Wi-Fi利用には、注意点があると聞いたことがありませんか？
今回は、海外で無料Wi-Fiを利用する際の注意事項やスマホで安全に通信するための方法についてご紹介します。

まずは、無料Wi-Fiの仕組みについて説明します。
無料Wi-Fiは、名前の通り無料で利用することができるWi-Fiです。利用可能エリアは、Wi-Fiスポットから半径50m前後が目安でホテルやカフェなど様々な場所で設置される便利な通信手段の一つです。

無料Wi-Fiを使いたいときは、スマホの「設定」画面で「Wi-Fi」を選んでWi-Fi一覧を表示。使いたいWi-Fiを選択して、パスワードが必要な場合はパスワードを入力します。
接続の際、滞在先の言語で書かれたwebページが表示されることもあるので、言語の問題からうまく接続できない場合もあるかもしれません。また、つながったとしても、設置されているWi-Fiルータに適切なセキュリティ設定がなされていない場合、通信データやSNSのパスワードなど大切な個人情報を盗まれる可能性もあります。無料Wi-Fiは、こうしたリスクを知ったうえで、自己責任で利用するものだということは覚えておきましょう。

CONTENTS INDEX

海外の主な無料Wi-Fiスポット
海外で無料Wi-Fiを利用するリスク・デメリット
海外でインターネット通信を安全に使う方法

海外の主な無料Wi-Fiスポット

① 空港や駅

人気渡航先の多くは、公共施設に無料Wi-Fiを設置しています。特に空港は、会員限定のラウンジ以外にも待合スペースなどでも無料Wi-Fiを設置している国・地域が増えています。その他、ターミナル駅やバス停、バス車内に無料Wi-Fiが設置されている場合もあります。

② ホテル

多くのホテルには無料Wi-Fiが設置されています。宿泊先のホテルで無料Wi-Fiを使用したいときは、フロントスタッフにSSID（Wi-Fiごとに振分けられるネットワーク名）とパスワードを確認しましょう。また、チェックインの際などにホテル側から先に伝えてくれる場合もあります。ただし、ゲストハウスなどの場合は無料Wi-Fiが設置されていないことも多いので、予約時などに無料Wi-Fiの有無を確認しておくとよいでしょう。

③ カフェ、ファーストフード店

チェーン展開しているカフェやファーストフード店の多くは、無料Wi-Fiを設置しています。日本でも、マクドナルドやスターバックスなどで無料Wi-Fiを利用した経験がある人は多いと思いますが、海外でも同じです。無料Wi-Fiを設置している店は、入り口や店内に「FREE Wi-Fi」とステッカーなどで表示している場合が多いので、店選びの際には参考にするのもいいかもしれません。

海外で無料Wi-Fiを利用するリスク・デメリット

① 情報を盗み取られることがある

誰でも利用できる便利な無料Wi-Fiですが、中には施設とは関係のない第三者が設置している悪質なものもあるので注意が必要です。設置の目的は、主に通信内容を盗み取ること。例えば、クレジッドカード決済をおこなった場合、カード情報が漏洩して不正利用される可能性もあります。

② ウイルスに感染することがある

悪質な無料Wi-Fiに接続すると、スマホがウイルスに感染することもあります。感染すると、自分のスマホが不正に遠隔操作されて違法取引などに使われることもあるので、ウイルス対策アプリをインストールするなどの対策をとっておくとよいでしょう。

※①②の危険性をはらんだ悪質な無料Wi-Fiは、公共施設周辺などの無料Wi-Fiスポットで、その施設の無料Wi-FiのSSIDと似た名前のSSIDに設定されている場合が多いので、接続前によく確認することが大切です。

③ 通信速度が遅くてストレスがかかる

無料Wi-Fiでのスマホ操作は、思った以上に時間がかかります。通信速度が日本国内での4G通信よりも遅い場合もあるため、インストールやダウンロードなどの通信量が多い作業をしたい場合は、空港での待ち時間やホテル滞在中など時間に余裕のある時や睡眠時間などを有効活用しましょう。

④ 接続できるエリアが限られている

無料Wi-Fiの利用可能エリアは、Wi-Fiスポットから半径50m前後が目安です。そのため、地図を見ながら歩きたくても接続できない場合があるかもしれません。無料Wi-Fiのない場所ではローミングサービスを利用するなど無料Wi-Fiとの併用をおすすめします。

海外でインターネット通信を安全に使う方法

海外でインターネット通信をしたい場合、まずは安全性の考慮が大切であることを理解していただけたでしょうか。無料Wi-Fiを使うなら、「パスワードが設定されている無料Wi-Fiを選ぶ」「クレジットカードなど個人情報の入力は避ける」など、リスクを回避するための使い方を心がけることが大切。また、より高い安全性を求めるなら、各キャリアが提供するローミングサービスやパスワードが設定されているレンタルWi-Fiを利用するなどの別の通信手段を選ぶのもおすすめです。