海外スマホの基礎知識

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スマホの「データ通信量」は何をするとどのくらい消費されるの?

海外旅行に出かけるとお店のチェックや地図検索、SNSへの投稿など、いつもよりもスマホを使う機会が増えがちです。そんな時、事前におおよそのデータ通信量を知っておけば、旅先でもっと効率的にスマホを使えるはず。今回は、具体的にどのような使い方をすればどのくらいのデータを使うことになるのかをご紹介します。

CONTENTS INDEX

1GB(約1,000MB)で、どんなことができる?

スマホのデータ通信量の目安は、3大キャリア各社や主要Wi-Fiルータレンタル業者によっても公表されています。それによると、1GBで閲覧できるインターネットサイトは、1ページあたり300KBとして計算すると約3,300ページ(au、ソフトバンク公式サイトより)、1GBで送受信できるメール数は、1通あたり500KBとして約2,000通(au、ソフトバンク公式サイトより)と、かなりの送受信が可能なように思えます。
しかし、300文字以内のテキスト+写真1枚で構成されるメールは約1MBあるので、そうなると、1GBでの送受信回数は約1,000回(イモトのWi-Fiより)となり、単純に閲覧や送受信の回数でカウントすることは難しそうです。

データ通信量管理アプリを使ってデータ消費量を計測

では、実際に普段自分が使っているアプリやSNSを利用することで、どのくらいのデータ通信量を消費しているかを知るにはどうすればいいのでしょうか? その場合「My Data Manager」や「カナヘイの通信量チェッカー」などの「通信量管理アプリ」が役に立ちます。「通信量管理アプリ」を使えば、データ通信量の利用状況を随時モニタリングすることができます。
今回は、「カナヘイの通信量チェッカー」を使って、実際に計測したデータ通信量を見てみましょう。

地図アプリ

まずは地図アプリを使用してみます。駅から目的地まで約350m。アプリを開きっぱなしにして、ナビの指示通りに歩いたところ、5MB消費と表示されました。

Amazonで検索

旅先のお店で見かけた商品を、Amazonで検索。商品名を入力して表示されたページを含めて約10ページ閲覧したところ15MBを消費。ただしこの数字は、そのページにどのくらいの画像が使用されているかなどによって大きく変わります。

Google翻訳

旅行中は目的地までの行き方やホテル、ショップ、レストランでのやりとりなど、現地の言葉がわからず質問できないこともありますよね。そこで、Google翻訳を使って「この列車は中央駅に停まりますか?」「このメニューには卵は使われていますか?」などの質問文を10センテンス翻訳したところ、2MBを消費しました。

Facebookメッセンジャー

画像などは送受信せず簡単なテキストを5往復ほどしたところ、13MB消費しました。また、Facebookのタイムラインをざっと閲覧したところ、こちらはわずか1分足らずで24MB消費。動画の投稿が多いと、さらに多くの通信量を消費することになります。

メールの送信

テキストのみの簡単なメールを送ったところ、1通につき1MB、約800KBの画像を添付したメールを送ったところ、1通につき4MB消費しました。

LINEの利用

スタンプ、写真、簡単なテキストメールを送り合って3往復したところ、2MBを消費。ただし、画像サイズを「オリジナル」にするとさらに多くのデータ通信量を消費しそうです。

Instagramの投稿

写真を1枚アップしてコメントをつけて投稿したところ、1MB消費しました。

旅行1日のデータ通信量は?

たとえば旅行中の1日に、「街中で気になった商品をAmazonで3品ほど検索」「ランチメニューをInstagramに投稿」「ディナーをInstagramに投稿」「Facebookメッセンジャーでのやりとり5往復」「Google翻訳30センテンス」と「移動中になにげなくYahoo!ニュース閲覧10回ほど」スマホを使うと想定してデータ通信量を計測したところ、合計で69MB消費しました。“映え”にこだわり、 頻繁にInstagramに投稿する人などは、さらに多くの通信量を消費することになるので、アプリの使用頻度に気を使ったほうがいいかもしれません。

LINEの無料通話でもデータを消費することに注意

また、注意したいのは、通常の電話での通話はデータ通信量を消費することはありませんが、LINEの無料通話ではデータ通信量を消費するということ。通話料金自体は無料ですが、無料Wi-Fi環境でない限り、音声通話1分につき約0.3MB、ビデオ通話1分につき約5.1MBを消費します。

では、旅先でも気軽に調べ物をしたり、いつものようにSNSをチェックしたりしても、通信量不足で悩まずに済むためにはどうしたらいいのでしょうか?

いくつかコツを挙げると、1つめは行きたい場所の地図などは、国内にいる間にWi-Fiなどを使ってデータをダウンロードしておくこと。また、SNSにアップされた最新動画などをチェックしたい場合は、滞在先のホテルなどの無料Wi-Fiを使うのがおすすめです。

2つめは、スマホのアプリ更新でもデータ通信量が消費されるので、出国前にアプリを自動更新しない設定にしておくことも大切です。

iPhoneの場合、「設定」→「一般」から「Appのバックグラウンド更新」をタップして、使用されていないアプリが自動でコンテンツを更新しないように設定しておけばOK。また、「設定」→「メール」→「メッセージ」→「サーバー上の画像を読み込む」をオフにしておけば、重たい画像が自動的に開かれることがないので、データ通信量の節約に役立ちます。同様に、SNSでの動画の自動再生を防ぐために、アプリごとに「設定」→「写真と動画」→「動画自動再生」を開いてオフにしておきましょう。

まとめ

通信量を節約するには、データ量が多いアプリは滞在先のホテルなどの無料Wi-Fiを利用し、外出先ではレンタルWi-Fiや日本で契約しているデータ通信量を使える各キャリアのデータローミングサービスを利用するなどの方法があります。工夫次第でデータ通信量は節約できるので、快適な旅をプランニングしましょう!

データローミングに関する記事
https://docomo-kaigai.com/world-data-roaming/

海外Wi-Fiに関する記事
https://docomo-kaigai.com/world-wifi/