海外SIMカードの設定方法を解説!
SIMロック解除からSIMカードの挿入、スマホの設定(APN設定)まで
海外でスマホを利用する手段のひとつである海外SIMカード。実際に使用するときには設定を行う必要があります。「設定方法がわからない」「ちょっと難しそう」という方のために、海外SIMカードの設定方法を説明します。
CONTENTS INDEX
海外SIMカードを使うために必要な手順
日本や現地で購入した海外SIMカードを使う際には、以下の手順が必要になります。
- 1. スマホのSIMロックを解除する
- 2. SIMカードをスマホに挿入する
- 3. スマホの設定を行う
大きく分ければ、この3つの手順で海外SIMカードを使えるようになります。きちんと理解しておけば設定は難しくありません。ここからは、それぞれの設定手順を解説していきます。
※スマホ自体が海外で使えることを前提にしています。
スマホのSIMロックを解除する
海外SIMカードを使用するには、ご利用になるスマホが「SIMフリー」または「SIMロック解除済み」になっていることが必要です。通常、各キャリアで購入したスマホは、そのキャリアだけで利用できるようSIMロックがかかっています。海外でSIMカードを入れ替えて利用するには、事前にSIMロックを解除して、どの通信事業者のSIMカードでも使える状態にしておく必要があります。
SIMロックの解除にあたっては、キャリアごとに条件がありますので、まずは各キャリアのサイトで調べておきましょう。
※各キャリアへのリンク
NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/support/unlock_simcard/
au
https://www.au.com/support/service/mobile/procedure/simcard/unlock/
ソフトバンク
https://www.softbank.jp/support/faq/view/14881
Y!mobile
https://www.ymobile.jp/support/process/unlock_procedure/
UQ mobile
https://www.uqwimax.jp/mobile/support/procedure/simcard/unlock/
LINEモバイル
https://mobile.line.me/support/help/search/?contents=20009180
ご自分のスマホのSIMロック解除の条件を確認したら、次はSIMロック解除の手続きを行いましょう。解除手続きはPCやスマホからのオンライン手続きまたは各キャリアの店頭で行えます。店頭で手続きを行うと3,000円(税抜)の解除手数料がかかります。ここでは、無料のオンライン手続きについて説明します。
SIMロックの解除方法
オンラインでSIMロック解除をするには、各キャリアの手続きページから申し込みを行います。その際、「SIMロック解除を行うスマホの製造番号(IMEI)」の入力が必要となります。
「IMEI」とは?確認方法は?
IMEIとは端末を識別するために、各端末が持つ固有の製造番号です。電話番号とは違うので注意しましょう。
IMEIの確認方法は以下の通りです。
Android(機種により異なります):設定デバイス情報 → IMEI
iPhone:設定 → 一般 → 情報 → IMEI
↓
表示された15ケタの数字がIMEIです。
これだけの簡単な操作で確認できます。あとは、手続き画面にIMEIと必要事項を入力して申し込みは完了。SIMロックは解除されます。次に、海外SIMカードをスマホに挿入する方法を確認しましょう。
SIMカードをスマホに挿入する
ここからは、日本や現地で購入した海外SIMカードを、SIMロック解除済みのスマホに挿入する方法を解説します。
海外SIMカードのサイズを確認
SIMカードには、「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」の3種類のサイズがあります。また「マルチSIM」と呼ばれる全サイズに1枚で対応できるSIMカードもあります。あらかじめ、自分のスマホに合ったサイズの海外SIMカードを用意しておきましょう。
スマホのSIMカードトレイを引き出す
海外SIMカードを挿入するために、スマホの側面にあるSIMカードトレイを引き出します。
まず、スマホの電源は必ずOFFにしておきましょう。電源が切れていることを確認したら、iPhoneなどではSIMカードトレイにある穴に、スマホを購入した際に付属していたSIM取り出し用の専用ピンを差し込みます。トレイが飛び出すまで、まっすぐに押し込むのがコツ。専用ピンを紛失してしまった時は、市販のペーパークリップを利用しても大丈夫です。
※スマホの機種によっては引き出し方が異なりますので「取扱説明書」で確認してください。
SIMカードを入れ替える
SIMカードトレイを引き出したら、今入っているSIMカードを取り出して、別途購入した海外SIMカードと入れ替えます。トレイにSIMカードをぴったり合うようにはめて、SIMカードトレイをしっかりと押し込みます。取り出したSIMカードは、帰国後に再び入れ替えるのでなくさないように保管しておきましょう。
スマホの設定を行う
海外SIMカードを挿入しただけでは、まだ通信はできません。使用するためにはAPN設定と呼ばれる初期設定が必要です。APNとは「Access Point Name」の略でアクセスポイント名を意味します。このAPNの情報を入力し設定することで、通信が行えるようになります。iPhone(iOS)とAndroidでは設定方法が異なりますので、それぞれの方法をご紹介します。
iPhone(iOS)の設定方法
国内3キャリアユーザーでiPhoneの場合、基本的にはAPN設定が不要です。帰国後も日本のSIMに入れ替えるだけで国内で利用ができます。※
※国内3キャリアユーザーで海外SIMカードを利用するために海外でプロファイルをダウンロードしてインストールした方は帰国後国内プロファイルをダウンロードする必要があります。
MVNO ユーザーの方
※MVNO用プロファイルを削除し海外SIMカードを使用した方は、帰国後国内のプロファイルを入れる必要があります。
※MVNO用プロファイルを削除し海外SIMカードを使用するために海外でプロファイルをダウンロードしてインストールした方は、帰国後、海外のプロファイルを削除し国内のプロファイルを入れる必要があります。
Androidの設定方法
Andoroid端末は、機種により画面が異なりますので、ここでは一例をご紹介します。APN設定については「設定」内の「モバイルネットワーク」で行えます。
- 1.「設定」を選択
- 2.「モバイルネットワーク」を選択
- 3.「アクセスポイント名」を選択
- 4.通信サービス名を選択。表示されていない場合は「+」を選択
- 5.APN情報を入力
APN、ユーザー名、パスワード、認証タイプを入力します。 - 6.メニューから「保存」を選択
- 7.APN一覧から、設定したAPNを選択
帰国後は海外で設定したプロファイルを削除し、国内の設定に戻す必要があります。(3キャリア・MVNO共通)
- 1.「設定」を選択
- 2.「モバイルネットワーク」を選択
- 3.「アクセスポイント名」を選択
- 4.海外で設定したAPN情報を削除
- 5.国内で利用していたAPNを選択
※各設定については購入した海外SIMカードのパッケージを確認することをおすすめします。
まとめ
海外SIMカードの購入やSIMロック解除の手順などをしっかり理解していただけましたでしょうか。意外と簡単だと思った方も多いかもしれませんが、現地でSIMカードを購入する場合には言葉の壁があったり、購入場所を探したり時間がかかってしまうことも。たとえば、特別な機器やSIMカードの準備が不要で気軽に通話やSMS、インターネットが使える、各キャリアが提供する国際ローミングサービスを利用するのもひとつの手段です。海外SIMカードや国際ローミング、Wi-Fiなどから自分に合ったサービスを選択しましょう。