海外でスマホを利用するためのデータローミングの基礎知識
海外データ通信を利用する際に行う「データローミング」設定。何ができて何ができないのかわからず不安ではありませんか??また、海外旅行に行くときは高額請求の心配があるので「機内モード」にすればOKという話は聞きませんか?
今回は、安心して海外でデータ通信を行うために、海外でスマホを使う際の設定について紹介します。
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「ローミング」とは?
スマホの各キャリアは、日本国内では自社の携帯電話回線を利用して通信サービスを提供しています。海外で利用する際に、海外のキャリアの携帯電話回線を使って通話やデータ通信が行えるようになるサービスを「国際ローミング」といいます。
国際ローミングサービスは、日本の各キャリアが提供しており、例えばNTTドコモの場合は「WORLD WING」、auの「au世界サービス」、ソフトバンクは「世界対応ケータイ」を利用することで、国内でいつも使っているスマホが海外でも利用できるようになります。実際に、海外でローミングを利用している際は、iPhone(iOS)の場合は、スマホ画面の電波アイコン横に、現地キャリア名が表示されます。データローミングを「ON」にすると現地キャリア名の横に「3G」「4G」などが表示され、この状態でインターネットが使えるようになります。
Androidの場合は、スマホ画面の電波アイコンに、「R」が表示され、データローミングを「ON」にすると電波のアイコン左隣りに「4G」などが表示され、インターネットが使えるようになります。
「モバイルデータ通信」と「データローミング」設定について
「モバイルデータ通信」は、日本国内・海外関係なくモバイルネットワーク経由でデータ通信を行うための設定です。「データローミング」は海外でスマホ回線でのデータ通信を行うためのモバイルネットワーク設定です。
なお、スマホのデフォルト設定では「モバイルデータ通信」は「ON」、「データローミング」が「OFF」のため、設定変更しなくても海外でも通話・SMSは利用でき、「データ通信」は利用できない状態となっています(下表赤枠)。通話とデータ通信の電波は分かれているので、海外でインターネットを利用する場合は、スマホの設定画面から、手動で「データローミング」を「ON」にする必要があります。「ON」にすることで、データ通信も利用可能になります。
機内モードとは
海外に行ったら、とりあえず機内モードにしておけばいいという話を聞きませんか?機内モードとは、飛行機の運航に影響を与える電波を遮断する機能です。
機内モードを「ON」にすると、スマホの通信機能が一切利用できなくなります。海外に到着すると、各キャリアから海外での利用方法などの大切なお知らせがSMSで送られてきますが、それも一切見られないということですので注意が必要です。なお、機内モード「ON」の状態でもWi-Fiの設定をすることでWi-Fiの利用は可能です。
まとめ
せっかくの海外旅行、データローミングや機内モードの設定を正しく理解することで、不必要な不安を抱えることなく、海外旅行を楽しめるのではないでしょうか。